2010年台に入り、ゲームはもっと進化した。
第8世代のゲーム機たちは、どれも高画質であり、従来のゲームとは比べ物にならないほどのリアリティ溢れるゲーム世界観を造り出すことに成功した。
この世代を代表するゲーム機はWii U・PlayStation 4・Xbox Oneの3機種である。
発売時期こそ、Wii Uが一番のりだったが、現在では世界的にPlayStation 4の人気が高まっている。
PlayStation 4の発売といえば、忘れてはならないのが、日本のメーカーであるソニー製のゲーム機でありながら、日本市場での販売がもっとも後回しされたということである。
これはゲーム大国日本の衰退をそのまま意味すると言っても過言ではないだろう。
事実、日本のゲーム市場はスマートフォンやタブレットの普及により、若者の多くがスマホゲームに移行してしまったのだった。
現在もつづく、この状況は据え置きのゲーム機を販売しているゲーム会社からするとたまったものではないようだ。
グラフィックの上昇と、ゲーム文化の成熟、そして長引く不況により失敗が許せなくなったゲーム会社の多くは名作ゲームのナンバリングをして、なんとか生き延びている状況だ。
ゲーマーからは過去のゲームのリメイクもあまり良く思われていないようでもあるが、新しいゲームを開発するのが難しくなり、据え置きゲーム機の開発費用は年々増加傾向あるという。
そのせいもあってか、スマホのゲームでは当たり前だった、課金を受け入れるメーカーも増えてきた。
以前からあったダウンロードコンテンツの販売も、今や、ほとんどのゲームでされるようになり、ゲームの販売戦略にも若干の変化が見られるようになっている。
そして、先祖返りに近い状況も面白いことに一方では起こっている。
それはゲーム開発の技術をもつ人間なら、誰でもスマホ向けのゲームを開発することができるようになったということだ。
第2世代~第3世代のゲームまでは個人でもゲームを作る猛者がいた。
それが、現代にも蘇ったのである。
しかも、昔に比べると、個人でもずいぶんと稼ぎやすくなっている。
もちろん、個人だけでなく、新興企業の手によるAndroidゲーム機の企画・開発が相次ぎ、ゲーム市場は動乱の時代へと突入したと言っても過言ではないだろう。
ちょっと前までは忘れられていた個人対企業のゲーム合戦も復活し、ゲームを遊べるツールもゲーム機、携帯型ゲーム機だけでなく、PC、スマホ、タブレットと従来に比べて格段に増えた。
携帯型ゲーム機の進化もあり、最近では本体のゲームを携帯型ゲーム機でプレイできるリモートプレイもできるようになり、さらにゲームをプレイする幅も広がった。
また、ゲームの流通ということを考えると、インターネット回線の発達により自宅にいながらゲームをダウンロードできる環境が十分に整っている。
過去には見られなかったコンビニでゲームを買える時代にもなったのだ。
ゲームへの門戸は広がったゲーム市場。
果たして、今後はどのような進化を見せてくれるのだろうか?